29.インナーチャイルドはジャッジしない

夜行バスの中で前の日記に書いた気付きを反芻していると、違う声が聞こえてきました。
「完璧な人間じゃないと、親になっちゃいけないんだよ」
「子どもで実験しちゃいけないんだよ」
「子どもに慰めを求めちゃいけないんだよ」

かぼそい悲痛な声です。涙がこみ上げてきました。
そうだ、そうだとうなづく声がしています。

でもじっくりと耳をすませていると、
「大人になったら絶対に間違っちゃいけないの? 大人だって子どものなれの果てだよ!!」
という爆発的な叫びが出てきました。
 …あれぇ?
いつの間にか笑ってました。
そうだよなあ。大人って子どものなれの果てだよなあ。
みっつの声もコア・ビリーフだったみたいです。
だからわたしは、けして子どもを持とうと思わなかったんだな。
だってわたしは完璧な人間になんかじゃないもの。
でもね、子ども時代は苦しくてたまらなかったよ。あんな思いは誰にもさせたくなかったよ。だからそう思い込んじゃったんだねえ。
辛かったよなあ。苦しかったよなあ。
そう返すと、ぼろぼろと涙があふれてきました。

傷ついたインナーチャイルドを守るために、創ったコア・ビリーフ。
わたしを守ってくれていた鎧。

手放してもいいな。
インナーチャイルドはジャッジしない。共鳴するだけで、一緒に悩みながら歩いていける。だってしょせん、大人だって子どものなれのはてなんだもの。

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