55.神奈川の森

フォト

二年近く通っているのに、今日初めて小さな森林公園が会場近くにあるのに、気が付いた。

木道がいい感じ。

近所の花たち

フォト

フォト

フォト

只今搭乗待ち也

フォト

今回も濃い2日間でした。
いろんなことが絡み合って繋がって、何ひとつ無駄なく一番ほしいものが届いてくる…。

昨晩の仲間のセッションのシェアから、動きのワークが始まり、そのワークのシェアから、亡き母の死の直後の感触が蘇り…。

動けない感覚を感じてみよう、というワークをしたんですね。
外からの圧力で動けない、中からの圧力で動けない、の二種。
一人が座り、もう一人が背後に立ち、思いっきり肩を押します。
つぶされまいとがんばる時の感覚。つぶれるときの感覚。
押さえつける時の感覚、押さえつけているものが崩れ落ちてしまったときの感覚。

シェアの中で、誰かが
押さえつけている前の人が急に崩れた時に、

逃げられた。
裏切られた。
伝わらなかった。

と表現しました。
途端に、母の死の直後の感覚は、これだった!
と響くものがあって、わたしは母を押さえつけていたのかな・・・?とちょっとびっくりしながら味わっていました。

するとなんだか違う感じが出てきて、その時組んでいた華さんともう一度やり直しました。

前の華さんに力を抜いてもらって、わたしは後ろから倒れないように引っ張ってみます。

引っ張りながら感じていたのは、

世界が崩れないように。
絶対に世界を壊さないように。
という必死さと、
こっちを向け、こっちを向け。振り返れ!!
という言葉にならない叫び。

華さんの方は方で、

何にもない。
何にも見えない。感じない。
何にも見えなくて怖い。
不安。
(なんとなく後ろにいるのは知ってるけど、本当は前から抱きしめて欲しい。でもそれを言っちゃあいけないのも判っている)

と表現。

…ああ、他人の手で支えられている人に、

あなたはいったい何を感じているの?
何を考えてるの?
どうして一人で立たないの?

って聞いていたのって、無理な問いだったんだなあ・・・。
何を問うても答えない母だったけど、無理ないよ。

まず手を離して、一人で立つことやつぶれること、自分の目で見ることを味わってもらわないと、自分の感覚なんかでてくるわけがないよね。

お腹のそこから響く何かがありました。

それぞれ、余韻を残したまま、お昼休憩。

わたしは前述の森林公園を散策し、その後周囲の住宅地を徘徊。
あちこちに森の名残があり、元の森の全景の幻が漂います。
激しい風が吹いていました。

一瞬、前に山頂で感じたあの風が吹くのを感じて、思いっきり味わいます。

さ迷っているうちに、食事に出かけていた華さんと逆方向から交錯。

帰ってから何気なく散歩のシェア。

どこにいても、あの風は吹くんだねえ。
風はいつも前から吹いてくるよ。
と、わたし。

その風の中にいたよ(亡母が)。
と、華さん。

午後のセッション練習では、なんとなく残っている感覚があるような気がするという華さんとくんでアコンパニスト体験。

何もないんだけど・・・という華さんにマインドフルネスの導入をしてみます。

目を閉じて、ゆったりとくつろいでみてください・・・・周りの音に耳を済ませてみます…微かな風を感じます・・・・今度は呼吸に注意を向けてみましょう……息が入ってきます…出て行きます・・・何かを感じるかもしれません・・・感じなくてもそれはそれで構いません……何かを言いたくなったら言ってくださって構いません・・・・・・。

だんだん華さんの体に圧力が満ちてきます。

何か感じているのかなあ。

聞いても、華さんは答えません。
あれれ?
何が出てきているんだろう・・・?

言えないなら、言えないでいいよ。
ちゃんと受け取っているからね。
判らないけど、午前のワークの「母」と「子ども」か、それとも華さん自身の問題か、何かが出てきているんだろうと思いつつ

言いたいことがあるのかなあ?
と聞くと、執拗に否定のそぶり。

おやぁ~?
これは、もしかして誰だかわからないけど、「親」なんだろうかと予測しつつ、

言っちゃあいけないと思っているのかなあ?
と聞くと、思いっきりぶんぶんと首が振られます。

これは、「親」だ。
しかも、わたしの母だよ!!
なんとなく、ピンとくるものがあって、

じゃあ、わたしがあなたの声の代わりをしてもいいかなあ。
と聞くと、
華さんが頷きます。

「許して」
「もう許して」

途端に華さんの涙が溢れだしました。
その後は怒涛の展開。
「わたしは、悪くない。わたしは悪くない。何にも間違ったこと、してない・・・でも許して」
「正しいことをしたのに、正しいことしかしなかったのに、どうして何にもなくなっちゃうの」
「どうして帰ってこないの」
「本当はお父さんなんかどうでもいい。仕事なんかどうでもいい。お前だけいればいい。でもできない」
「怖い・・・怖い・・・どうでもいいものでも、手放せない」

華さんが、母のイタコと化します。
いやあ自分がイタコになることはたまにあるけど、その逆は新鮮でしたねえ。

不思議なことにアコンパニストをしているときは、個人的な記憶や痛みは全然感じません。
当事者なのに(元当事者かも・・・( ^ ^ゞ)
時々、悲しくもなんともないのに涙が出てきたりしたけど(これ
も初めて!)、ものすごく静かな感覚で寄り添います。

むちゃくちゃ扱いにくいワーカーさんなんだけど(何があっても喋らないぞ!と頑なに口を引き結んでるの^^;)、代弁したり、プローブをかけたり、テイクオーバーをしたりしているうちに、結構いっぱい喋って寝てくれました。
華さん、お疲れさま~♪
なんか、不思議なセッションになったねえ。

2人ともろくに展開を覚えていないけど( ^ ^ゞ

あ、でも途中で
本当は前から抱きしめてほしいんじゃなくて、わたしがあなたを抱きたかったの。
と言われたときには、午前からの流れが一つに収束したような感動がありました。

なんか、側でじっと見守ってくれていた郁恵さんが喜んでくださって、なんだかよく判らないけど嬉しかったなあ。
でも、もう一度やれと言われてもできないし、何がどう良かったのかはさっぱりわからないけど。

でもむちゃくちゃ面白かったです。

昨日は昨日で、今一番学びたい、ショートカットや飛躍じゃない、一歩だけ進めるセッションの展開というのをじっくりできて、それはそれで堪能。
夜の合宿もいろんな遊びをして満喫。

相変わらず、濃密で満腹な2日間をすごしてきました。

コメント