例①
「なんでこれができてないんじゃ! やっとけと言ったろうが!!」
これって、なんだろう・・・? いつ何をやれって言われたっけ?
あるいはこんなことも。何日も前に〇〇という事情でできないと報告してあるのに……もう忘れている。
例②
「こんなん、駄目だ、駄目だ。全然できてない。あそこもここも全部やり直し」
どうして完成してから言うんだろう? しかも全部最初から作り直さないと駄目なくらいに。
報告はずっとしてきたのに。
例③
「どこをどう直したらいいんでしょう」
「そんなん、分かりやすくに決まってる。」
だから、何をどうしたいか具体的に指示してくれよ!!
やる気はあるんだから。
何を求められているのかが、さっぱりわからないんだよ。
↓
そうして陰で部下同士がぼやきます。
うちの上司 意味不明だよね。
ちゃんと指示してくれればいいのに。
いつも二度手間、三度手間。
真面目な部下と、仕事のできる上司の悲しいすれ違い。
部下はだんだん、上司のいうことを聞き流すようになっていきます。
だって、何を言っているのか、さっぱり理解できないんだもの。
そうして、声を大にすればするほど、無視される上司と、いつも怒られる部下の出来上がり。
敬遠される上司 使えないと言われる部下
お互いにやる気はあるのに。
部下の皆さん、イメージを捨ててシンプルに現実を見てみませんか?
あなたの上司は、一人ならとても仕事ができる、自由な発想の持ち主。
でも、完成図を見せないと、目の前にババーンと仕上がったものを見せないと、良いか悪いか判断できないんです。
方向音痴なんです。
だから、途中の報告はあまり役にはたたない。報告自体は必要だけど。
できるだけ素早く、3パターンくらい完成図を作っていく。
そうすると、ここが駄目だ、あっちはこれが駄目だというダメ出しの中から、あなたには、どうすればいいか分かってくる。
部下を育てる気がないとか、あなたが嫌われているわけではなくて。
ただ、他人と自分の区別がつかない。
わかっているはずなのに、教えてくれないのではなく、
自分の発想は自由だけど、他人がどこでどんなふうに感じているかがさっぱりわからない、
そうマゾキストベースの方がとても多いというだけ。
だからこそ、目についた途端に、あれもこれも訂正が出るし、
他人がどんなに忙しくしていようと、自分のペースで引っ掻き回す。
必要なのは、バウンダリーを取ることと、イメージからの反応をやめることなのです。
こんなことも、キャラクトロジーを学んでいくとわかってきます。
ああそうか、ただわからないんだ……。
な~んだ。
そう思えるようになると、とても楽ちん♬
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