中田英俊引退のメッセージを読みながら、フラッシュバックが起きた。
「子供のころに持っていたボールに対する瑞々しい感情は失われていった。
けれど、プロとして最後のゲームになった6月22日のブラジル戦の後
サッカーを愛して止まない自分が確かにいることが分かった。
自分でも予想していなかったほどに、心の底からこみ上げてきた大きな感情。
それは、傷つけないようにと胸の奥に押し込めてきたサッカーへの思い。
厚い壁を築くようにして守ってきた気持ちだった。」
サッカーとボールを母に置き換えてください。
わたしが今苦しむのは、母を愛していたからです。どこの誰とも判らないまま。
今、涙が止まらないのは、厚い壁が崩れて、生身のわたしが出てきてしまったからです。
永遠に得られない愛情に飢えながら。
脱愛着(デタッチメント)がうまくいかないのは、
愛着(アタッチメント)がないからだと判っています。
母は死んだと、まだ言えない。
わたしはまだ何も貰っていない。
終わったことには出来ない。
まだ。
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