20.FAP 史上最大の作戦

13:00-16:00予約

今日はいつもの倍凄まじかったです。

やはり先生途中退出あり。私もカウンセリングルームから追い出されました。14:30頃。

まず一言目。
「今日はものすごくやな予感がするんだけど、どうですか?」
カウンターパンチ。

「ええ、ぼろぼろです。6/27のFAPの最後の結論が、「継子いじめ」で終わり、7/3に、まさにその通り、家がどこかわからないという夢を見て、7/4に中田のインタビューでトリガー爆裂。
要約すると、子どもの頃の純粋な喜びは消えたと思ったけど、最後の試合の後、あつい壁の奥にサッカーへの愛情を、傷つかないようにしまいこんでいたのがわかったと、そういう話をきいて、母の死の直後のフラッシュバック状態になりましたと。

死後いきなり出てきたもの。正体不明。症状はPTSD。
これは何? 愛情? 愛着? 

じゃあいきますよ、ということで、

「今どんな感じですか?」
と聞かれて、
「育ての親の家がポジで、実家がネガなんです。
 育ての親の家にも悪いことがあったと思うけど、全く思い出せません。実家は真っ黒で、過去に語ったこと以外全く記憶にありません」
と、答えたり、
「実家は鬼の住む家」「天は必ず落ちてくる」
「毎日毎日、安全な育ての親のところに、母が迎えに来るんです。
私は育ての親のスカートに隠れるんだけど、必ず連れて行かれる。恐ろしい鬼の家に。人さらい。何も言わないけど鬼気迫る雰囲気が後ろから伝わってくる」「帰りのスクーターで何度か地面に放りだされたことがあるらしい。悪意ではなくて、不注意で」

「トラウマ多すぎ、どうしてそんなに溜め込むの」
と、先生の悲鳴。10分目くらいからもう、つらそうな呼吸が。
目を閉じているので、こちらからはわからないのですが。
わたしは、涙がボロボロ出ています。表情は変わりません。
でも、先生のほうで、ひゅっと息を飲む反応が聞こえてくる。何かの言葉を復唱した時に。

「毎日毎日起きてたことですから…」
「そうよね、それで山のようにどこもかしこも記憶が飛んでいるわけね」
「わたしは迎えに来る人を母だとわかっていたんでしょうか?」
「ううん」
「おばさんが、母親じゃないのは知ってたんですけど」
「そうね」
「父親が父親だと言うこともわかってなかったんですね」
「そのとおり」

 せんせいへろへろ。
「大丈夫ですか?」
「大丈夫よ。ちょっと全身が痛くて、熱が出て、関節が痛くて、筋が凝りまくっているだけだから」
 …だいじょうぶじゃないじゃん。ということで、10分の休憩。
 二人とも、退出。14:30

「今どんな感じですか?」
と聞かれて、
「幼稚園児のころから、夢は老人になることでした。
嵐が来ると外に出て雷が落ちるのを見るんです。海辺なので家のすぐ側に落ちる。自分の上に落ちてくれないかなあと思ってました。
あと、危険な遊びをよくしてましたね。
海辺の突堤(岩だけで舗装されてない奴)の端まで、全速力で駆け抜けて帰ってくる。何回か海に落ちて、命の危険があったけど、家族は気付かなかったです」

「今、どんな感じですか?」
と、聞かれて
「私にはみんなの悲鳴が聞こえるけど、みんなには私の悲鳴は聞こえない」
「罪悪感があります、親に懐けなかったことに」

「今どんな感じですか?」
と聞かれて、
「誰も見ない命を存える意味はどこにあるのか。意味は自分でつくると決めました。山のように本を読んで。本がなかったら、もう死んでいたかもしれません」

「今どんな感じですか?」
と、聞かれて、
「何も感じません。ただ人差し指と親指が反応しています」
「それはね、哀れみだよ」
「あと、母が消滅しました。人に戻るのではなくて、完全にいなくなりました」
「だろうね」

結論

普通のカウンセラーは絶対こんな結論出さないに違いない。
でも私の2大疑問
「私の家はどこですか?」「私の親は誰ですか?」
に、一気に結論が出てしまいました。

私には家も、親もないんです。生まれたときから。

あの、前出のネズミと一緒。

以前、Kokaさんに尋ねられた、
「どうして、そこまで長持ちしたの?」の答えも嘘でした。

私が長持ちしたのはただ、生まれたときから緊張状態にあったからなのです。

「じゃあ、養い親の家で緊張し、実家でも緊張していたんですね」
と、確認したら、先生が凄かった。

「実家のはね、虐待って言うの。ネグレクトありの、アルコール依存ありの、暴力ありの、そのうえセクシャルアビュースありの、この上ない虐待!!」

「生まれたときから緊張していたんですか?」

「そう、生まれたときから」

「どうして40年破綻しなかったんでしょうか?」

「母でもない人を母としてみなすために緊張しまくっていたの!」

 そこまで言うか…

でも、きっとそれが、私の真実の声。血が繋がっていても、全く愛着期のなかった子どもには、親はいない。行ったりきたりを毎日繰り返していた子どもには家もない。

終わってみて。

ものすごくすっきりしました。

なんだ、親は最初からいないんだ。母も父もいないんだ。
家もないんだ。

だったら、いい。

何がいいのかわからないけど、私の深いところで、内臓と感情が両方納得してるの。

父親許したけど、意味なかったかも。あれも他人だもの。

でも、恐怖とかが、完全に消えたわけではありません。
セクシャルアビュースも残っているしね。
生活は、今までどおり、絶対に無理をしないこと、と念を押されました。
休むということを、体に覚えさせてくださいって。

先生も途中からは落ち着いた様子。

でも
「3時間予約でよかったよ。今日のは途中で止まったら堪らないわ」
と、げっそりしていました。

ものすごくお疲れなご様子。でも彼にはまだ19:00まで予約客が残っているはず。
大変だよね、カウンセラーって。

わたしはボロボロで行ったのに、なんだか元気が出て、岡本太郎の原爆壁画を観にいき、BELNEの個展を観にいって帰ってきました。

以上が今日の顛末です。

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