大阪でひチャコさんのワークショップに参加しました。
駅から徒歩二分、ツイン一泊5700円/2人 寝室11畳風呂(洗い場付き)トイレ別という、広々としたビジネスホテルに宿泊。
1人3000円以下で外国人バックパッカー御用達。
夜セッションビデオも取ったけど、ホテルとは思えない明るさでありがたかった~♪
お風呂場もユニットバスじゃなくて、掛け湯はできるは、足は伸ばせるは。
設備は古いけど、ワークショップ会場へのアクセスも、梅田や難波へのアクセスも良くて大満足。
面白いなあ。
こんなホテル初めて。
さすがは大阪。
ワークショップは初日にやった名前を呼ぶというワークと、夜の練習セッション、2日目のセッションが面白かった。
名前ワークは前にもやったことがあるけども、新たな感覚がありました。
マインドフルネス瞑想の中で、目を閉じたまま、ランダムに周りの人から名前を呼んでもらうのです。
わたしは、声を掛けた人の方がびっくりするほど飛び上がります。
怖い。
ひたすら怖い。
馬が馴れた厩舎員を跳ね飛ばす勢い。
予期していない時に、予期していない方向から呼ばれたら、どんなに信頼している人からの穏やかな呼びかけも、恐怖体験。
普通の人は、トラウマが絡まない時は、柔らかく名前を呼ばれたら嬉しいみたいだけど…。
ああこんなに怖いのに、日常では普通のふりして隠しているんだなあ。
ようやくそれを体で表現できるくらいに、いろんなものが緩んできたんだなあ。
しみじみ…。
夜は練習ビデオ取り。
2ヶ月ぶりのアコンパニスト体験。
いつも感じることだけど、ワーカーさんの底力は凄いです。
どんどん自力で深みにたどり着く。
伴走できるのは宝物探しに連れて行ってもらえているみたいで、最高!
さてあと2人、一般人で体験してもいいよって人を探さなきゃいけないのですが、したい人いるかなあ。
今日はこちらも久しぶりのワーカー体験。
朝のシェアの最中に、他の方の話を聞きながら、久しぶりに涙と記憶が出てきたので、それを観ていきました。
遠縁の家の養女にいかないかと、小さい頃から実母に勧められていたのですが、(はた迷惑にも好意で!。相手がお金持ちだから(^_^;))、そのたびにけして嫌だと言わないわたしがいて、むしろいいよといつも答えていたという…。
育ての親という赤の他人に懐いていた後ろめたさ、荒れた実家ではなく、別の血縁者に縁つけようとする母親の好意と執着と嫉妬。
「もうこれ以上、わたしを棄てないで」そんな言葉が不意に浮かんで離れなくなったんだけど、言いたくてたまらなくなったんだけど、どうやっても口にできない。
言いたいことがあるんだけど…と口火を切りながら、途中は言いたくない、言いたくないと悲鳴です。
でも言いたい。
アコンパニストさんが
「何を言ってもいいよ…聞くよ」
と声かけしてくれたのですが、
わたしの中のチャイルドは
「誰もいない。」
と断言するばかり。
耳を傾けてくれる人がいないんじゃなく(もちろん実際にいませんでしたが)、言えるほど信頼したい相手がいない。
根源の記憶はいつも霧の中で終わります。
その先には誰もいない。
信頼したい相手は契約関係にある他人で、親が契約を解除したらおしまい。
親へ愛着を抱くことができないから、親にはけして言えない。
これ以上傷つけたくない。暴れて壊したくない。
でも、大泣きしているうちに、いきなり違う言葉になってきました。
「ここにいたい」
え?
言いたかったのは、そっちかい!?
それは小さなわたしが、けして見ようとしなかった小さな小さな願い。
どんな正当性も権利もないから、願うことすら意識的にはできなかった部分。
聞いてくれないのは、親でも育ての親でもなく、そんな願いを認めたら、もっと生き辛くなると確信していたわたし。
養女にいくか、と問われて、本当に言いたかったのは
お母さん、わたしのことそんなに嫌いなの?
とか
もうこれ以上遠くに追い出さないで
とかではなくて、
いいよ、行くよとすぐに答えてしまうわたしに、
ここにいたい
って言いたかったんだ…。
そうだよな~。
親や大人たちには何にも言いたくないよ。
人身売買される奴隷だもん。
状況が悪くなるだけで何にもいいことなんかない。
小さな小さな声で声かけしてもらいます。
ここにいたい
ここにいたい
ここって、どんなところ?
ふっと聞きたくなって新たに声かけ。
灰色の霧の中だよ。
何にもない。
暖かくてとても安全。
気持ちいい。
揺らぐ世界です。
誰の肉親でもなく、不安定な基盤しかなく、でもいちばん安心できるところ。
ゆったりと味わっていたら、戸惑った目をした小さな子が立っているのが見えました。
笑いたくない子です。
暴れたくもない子です。
そのまんまで静かに生きたい子です。
そのまんま大きくなっていいよ…。
大きくなったら居場所ができるよ。
ものすごく楽で楽しいよ。
わたしが、小さな子に声を掛けてます。
同じ霧の中だけど、自分で選び取った霧。
揺らぐかもしれないし壊れるかもしれないけど、今は自分で再構築できる世界。
「いたいだけ、ここにいていいよ…」
声かけしてもらった途端に、さぁっと霧が晴れて、次から次に花が開いていく一面の花畑になりました。
もう一度声かけしてもらったら、虫が飛び、風に雲が流れはじめました。
「ああ…、屋根も柱もいらないや」
「広くてとても気持ちいい…」
多分屋根や柱は、肉親の情とか血縁者とか、そういう狭い安全な世界。
わたしはそういうものより、1人で名前を呼ばれたら飛び上がるくらいに怖くても、自由がいい。
情は淡くていい。
全く疑わないけど、小さい頃からたくさんたくさんもらってきたけど、身を守る役にはちっともならなかったし、縋ろうとも思えない。
それにしても、あまりに小さな声だから、聞かない言わないことで辛うじて守ってこれたんだな~。
いい加減、気付けよー、聴けよーって、今だからこそ出てきたんだろうなあ。
アコンパニストさんがまた、なんの暴力も過剰な愛もなく、フラットに静かに寄り添ってくださったおかげで、なんとか浮かんでこれました。
抱きしめられたら窒息死していたね、きっと。
母性愛を語られたら圧死してしまったね。
そういう人くさいものはいらないです。
そこにはやっぱり行きたくない。
なんだかしみじみ、わたしはわたしでいたいんだなあと感じ入る展開となりました。
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