22.余生

長い余生をおくっている気がする。
親たちの面倒が終わった後、そして自分の中のACの嵐が吹き荒れ、落ち着いた28歳の頃から、
余生を送ってきたような気がする。
自分は親の面倒を見るために生まれてきた。
そしてその時期は終わったと思ったときから。

戦場がえりだと、自分を思っていた。
ままごとのような平和な日常。
つい最近までは幸福な余生。

40で発症してからは、前とは比較にならない、
ACハリケーンの余生。

今は空虚です。治療の結果、ここまで来ました。
空虚ではいけないのかなあ?

空虚の余生なら生きていけるんだけど。

「ラザロよ出なさい」

と、言う声が聞こえてくるんだろうか。
一度も生きたことのない、自分の人生を歩く日が来るんだろうか。
そのエネルギーはどこから生まれるんだろうか?
他人にはアドバイスできても、本当は私こそが、
自分自身を生きてこなかったのだと思う。

すべては親のために。親たちが幸福であるために。

抜殻です。
今のところ。

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