「橋の下から拾ってきた」とかいう話は良くありますが、私のは逆で、いつ捨てられるんだろう?という恐怖です。
「こどものおもちゃ」アニメを20話まで(主人公が捨て子だと判って実の親と再会するところまで)頂いて半年寝かしておいたのです(あまりに危険なので)が、見てみたら、泣いた、泣いた。
コミックについては以前日記に書いた通りですが、アニメはコミックよりはぬるいです。その分シンプルに伝わってくるのが親子関係。
内容は前の日記に書いた通りなので端折ります。
赤ん坊の時捨てられ(預けられ)
中1で、育ての親が自分の親になることはないと気付き
幼少期から大卒後まで養女話が進み(結婚前、ほぼ確定してました)
いつもずっと
「お母さんはいつ私を捨てるんだろう」
と思い続けていたのが、蘇る、蘇る。
根源的な恐怖と不安はこちらかもしれないです。
おじいさんやおばあさんに預けられた子どもは多分、自分の親が誰か疑わないはず。
他人に預けられたから、兄も私も、自分の親は育ての親の方だと思い込んでいたのか、それとも、実の親が名乗りをあげなかったのか?
「ママ」とか「おかあさん」とかそういう呼称をしなかったのか?
小学生になったとき、たしか「かあちゃん」と呼んでいたと思うので、それはないはずなんです。ただ、その言葉と、家族の関係性がさっぱりわかっていなかったんでしょうね。
だって、起きる前に仕事に行き、眠った後に帰ってくるんだから。しかも違う家。
週末だけ、違う家(実家)で会っていたその人たちが、自分のなんになるのか、全くわからず12年間過ごしていたわけです。
で、引き取られるはずだと思っていた人たちが赤の他人で、家が実家だとわかったときのショックは計り知れません。
ついでに、二言目には「お前は養女にいくといい」、と言っていた母(←純粋な好意で!)の言葉は、やっと自分の家だと判ったところからいつ追い出されるんだろうという恐怖の台詞でした。
覚えていないけれど、最初は母と共にいたはずなので、そこから育ての親の家に移るときにも、何がしかのショックはあったはず。
実家はアレなので、育ての親がいてくれてどんなに救われたかしれないとしみじみ兄と語りますが、いつ追い出されるんだろう、今日か、明日かと思い続けた日々を、思いっきり思い出してしまいました。
養女の話がまとまった時、
お母さんはやっぱり私を捨てたと、思ったことも。
…ああ、でも半年前とは痛さが違う。
表側はむちゃくちゃきついけど、奥底は前ほどきつくない、やっぱり少しずつは進歩しているのね。
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