54.父親ってどんなもの?

夢を見ていて疑問に思うのは、敵役に出てくるのがどうして母親なのか…ということです。

父親は出てきませんね。なぜだろう?

もう終わったことだからだと思っていましたが、恐怖感は母親ではなくて父親に向かっているのです。
母親に向かうのは怒り。
あなたは人間で、話が通じる人のはずなのに、どうして私を苦しめるの? 

まあ、インドやソマリアの間接統治みたいなものだから。目の前の敵に怒りが向かうのは当然として、父親はどこにいるんだろう。

彼が姿を取らないのは、死後10年も経っているからかもしれないし、実際には心理的に生まれつき父親不在だからなのかもしれません。

苦しみは人それぞれなので比較できることではないのですが…

「ひきこもり」のできる人が羨ましかったです。
安全地帯があるわけでしょう。
「家庭内暴力」が出来る人も羨ましかったです。
家庭があるわけでしょう。

兄と私の会話は無残です。

「あの頃どうだったっけ?」
「忘れた」
「私も覚えていない」

兄も他人です。
共有する記憶と空間がないので。遠縁の従兄弟くらいの距離感…。

色々やってきて、現在は「ひきこもり」中なので、羨ましさはもうないけれど…。

飢えと恨みはいいかげんに手放したいな。本当にもう飽きた。

父親との関係も、どんなに追及しても、ないものはない。
わずかな記憶はあるけど、多分もう増えない。
夫の父親も知り合う前に亡くなっているので、父親がどういう存在か、判らないままいくのかもしれません。

今生は父親とは縁がなかったということで。

だから「火垂るの墓」は優しいけど、「トトロ」は厳しいです。
あれは幸福な子どものためのアニメだから。
私にはお姉さんがどうしようと走っているシーンだけが、強烈に記憶に残ってます。

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