40.怒りを表現するというワーク

重ねた座布団をおもいっきり殴りつけるというワークをしました。
二人一組になって、ひとりが殴る人の腕を引き止める役をします。
その抵抗を振り切って、座布団を殴りつけるのです。

始める前は、そんなことできるのかな…という戸惑いがありました。

物や人に八つ当たりする習慣がないので、ドアを叩きつけるとか物を壊すとか投げつけるとかいう発散をしたことがないのです。
(不注意でバタンとドアが閉まってしまうことはよくありますが( ^ ^ゞ)

親に見立てた座布団を殴る…というセッションも一度だけしたことがあるけれど、全然気持ちよくなかった体験があります。

できるのかな?

ところがやってみたら快感なんですね。
抵抗があるのがいいんです。
一人でやったら馬鹿みたいじゃないですか。
何しているんだろう、わたし?
って我に返ってむなしくなってしまうんだけど、抵抗を振り切ろうとすると、そういう頭のどうどうめぐりが消えて、瞬発力だけの世界に入れます。

セッションがセッションだったので、SAの加害者たちを思い浮かべながら座布団を叩きました。
正直なところ、顔も覚えていないんだけど、残っている不快なイメージに向けて思いっきりパンチ!

だんだん勢いが増してきます。
声も出てきます。
そして最後には疲れて自然に腕が止まります。

ああ、すっきりした\(⌒▽⌒)/

なんだ、怒るって気持ちいいことなんだ。
暴れたり怒鳴ったりする人を身近に見ていたから、やっちゃいけないことだと思い込んでいたけど、爽快なことなんだ。
怒りはあってもいいんだ。感じてもいいんだ。
(他人に八つ当たりするのはどうかとやっぱり思うけど…、でも前みたいに嫌な感じはしないかもしれない)

それともうひとつ。
怒りを感じられるのは、自尊心が育ってきたってことなんだな。
ずっと悲嘆の中で自分を責めていたときには、怒ることなんてできませんでした。
自己卑下はエネルギーを奪います。でも怒りはエネルギーを育てます。
なんて健康的なんだろう。

シェアも面白かったです。
怒りたくない人もいて、ふがいない自分を叱咤する人もいて、怒りを表明する人に、よくやったねと頭をなでる人もいる。
いろんな感じ方がある。

あっという間に終わる短いワークなんだけど、非常に面白かったです。

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