身体をつくる。

2年半前に地上に降りると決めてから、ゆっくり身体をつくってきた。
幼少期に人との接触を実感できなかった子どもは、成長してからも体感で人を感じることが難しい。
もちろん思考レベルでは、人が存在するとわかってるのだけど。
この世に人間はいるのかしら? 肉体って本当にあるのかしら?

何言っているの?わけがわからん。

そうでしょう、そうでしょう。
普通の人は、自分が人間かどうかなんて疑ってない。
目の前に人がいるかどうかまったく疑ってない。
愛、と聞けばいい感じ。それ欲しいって普通に思う。

でも私には、人の愛は得体のしれない波動。荒くて正直とても気持ち悪い。
大地や物の波動は粒子が細かくてとても気持ちいいのだけど。

自分にとって心地よい波動で世界と自分と仲良くしてきた。
それはそれでかなりいい感じ。
でもこれだけだと、人間の自分とこれ以上仲良くなれない。
人間たちともっと触れ合いたいという気持ちがわかない。

別に困らないし、このままでもいいんだよ。
とっても居心地いいところだもん。多分生まれる前ってこんな感じ。

でもわたしは10年前、PTSDだったから。
凍りついたあの子に届くセッションをしたいと、セラピストの道を選んだから。
自分の思考も感情もわからない、体感覚もわからない、その段階からのサポートをどうしたらいいのか、どうしても知りたかった。
心が元気になっても、ものすごーく鈍い身体(実験材料)があるんだし。

いろいろ学んできて、グラウンディングできてないことが大きいんだなあと判ってきた。
身体に留まることがものすごく難しい。月面を歩くほうがきっと簡単。
グラウンディングの誘導をしてもらっても、ただマグマのほうにぴゅっと抜けて、宇宙のほうにぴゅっと抜けて、結局あれ?なんだったの?で終わる。
どうやらほかの人は、身体に残ったままラインを伸ばしていっているらしいぞ、と判ったのはつい最近。

肺をふくらませて深呼吸。
肺の位置がわかりません。肺の動かし方がわかりません。

ハートを感じて。
ハートってどこにあるんですか? どんな感触なんですか?

得られなかった体験を味わってみましょう。
抱きしめてもらっても、ものすごく気持ちが悪いのはどうしたらいいんですか? それ欲しくないです。

大地に触れて、足を感じて。散歩したり、砂浜走ったり、踊ったり。
でも、足がどこにあるのかわかりません。だから走っても歩いても、何がなんだかわからないです。

人にはいろんなタイプがあって、それぞれの流派でいろんな呼び方をするわけですが。
愛や、関係性や執着に悩むタイプ……つまり人間意識がしっかりあるタイプは、人間との触れ合いが最初からできるけど、
人間意識が希薄なタイプは、自分は自分、”I’m OK!”をとことん最初に追及するのが気楽かもしれないです。
とりあえずわたしはそう。
通常と逆ルート。

先に、自分は自分、”I’m OK!”をやってから、隠者を生きてもいいし、俗世に戻ってもいい。

俗世に戻りたかったら、どんなに素敵な導師も先生もあてにしないで、マイペースで自分にわかる翻訳ツールを探していく。
誰も教えてくれません。ほんのちょっとの知覚のズレ。でも越えられない壁。誰もわかってくれない。というかわからない(笑)
違いが微細すぎて。ミリどころかナノかもしれない、ピコかもしれない。ほんのわずかなことだから。

でもそれってとことん自由ってこと。マイルールでいいってこと。
自分にとっての、ヘレン・ケラーの「ウォーターのタイミング」を探していく。

ハートは、「ジャーニー」の手法で「身体への旅」変形バージョン「図書館への旅」をしたら発見できた。
身体なんか何にも感じないよ~、何か別のルートないかな、と思ったら物を媒介にした自分のルートがあった。

ハートが発見できたら、肺がわかった。
肺がわかったら、タバコがまずくなった。

地球の大気はちょっと濃すぎるよね、ブレンドするとちょうどいいといつも思っていたのだけど。
でももう美味しくない。
まずいのにまだ手放せないのは、「わたしが本当に欲しいものは絶対に手に入らない」という思い込みがあったせいだとわかった。
その思い込みを捨てたら、タバコを欲しい気持ちがさっぱり消えた。
代わりに口唇期の衝動がいっぱい出てきた。ほほ~、これをごまかしていたのかぁ。なるほどなるほど。

タバコがいらなくなったら、ヒーリングも面白いかも。
(ヒーリングしたあとタバコを吸うと、クルクルクルって軽くなった感触が、グジュグジュグジュと逆回転で崩れていってとても気持ち悪い)
ヒーリングしてもらったら、頭と胴体くらいしか繋がってないダルマな身体に、手がくっついた。足はごくたまにあるような気がする。

身体ごと神社に行ったら何が起きるのかな。
今まで、みんななんで聖地にいくの? そんなの意識だけぴゅーって行っちゃえばいいじゃん、と思っていたけど、身体が少しずつ整ってきたら、そうかみんな身体にエネルギーシャワーを浴びに行っているんだってわかってきた。
じゃあ、試してみよう。

……むちゃくちゃ怖かった。
みぞおちに驚き=恐怖の塊。今までに第六感を通して感じていたベール越しの知覚と全然違う。激烈な身体反応。
亀のようにゆっくりとしか準備が整わないので、人のペースで動こうとしたら、いきなり硬直。
何も感じませんモードに入る。
身体をゆっくりゆっくりほぐしたら、ものすごく怖かったのだとわかった。
おおお、でも結果として、みぞおちまで体感できたぞ。

でもまだ、下半身ないんだよね。

知人に骨盤の動かし方を聞きまくる。
振ったり、ストレッチで緩めたり。
わけがわからないままにとりあえず継続していると、ちょっと骨盤の感覚が出てきた。

生死についていろいろ考えていると(悩みではなく)、10年前に冷凍保存したところから(正確に言うと再冷凍)、はらわたが煮えくり返るほどの怒りが出てきた。
あ、これ覚えがある。PTSDの時にずっと出てきていたやつだ。
でもあの時は持て余して縮小してもう一度仕舞い込んだ。そしたらあるのは判っているしOKなんだけど、取り出し方がわからなくなった。

やっとできるぞ、こん棒ワーク♪ 
もう上半身ぼうぼうに燃えている感じ。真っ赤っか。身体がはちきれそう。(頭や日常は平気です。ハートは灰汁掬い大変だけど。でも灰汁なのはわかってるから。)

安全なフィールドで、目の前の人に怒りをたたきつける。身体を通して怒りを解放する。
そのあとで対人の本気のぶつかり合い。(愛のルートが未成熟だから、怒りのルートで)
頭頂から足先まで実体化。

足裏が実体化した後、押される感じが楽しくなった。足裏がずるずる滑っていく感じが面白くなった。自分の眼が笑うのがわかった、相手の眼が笑っているのがわかった。
はじめて肉体があるのが、肉体同士で触れ合うのが面白いんだってわかった。物質化上等!!って初めて体感した。
これは、あれだ。ヤンキー漫画の殴り合いの果てに友情が芽生えるパターン。あれって本当なんだ~。

今までは、生きている間しかできないことを楽しもうっていうのは、どこかお題目だったんだよね~。
どう考えても、感じても、直感もそういうから、仕方がないけどそういうことにしておこう的な。

「あなたがいる」って言葉が身体から出てきた。「わたしはある」って言葉が身体から出てきた。

そのあと、後ろ抱っこ体験。
…うまくいくと思うじゃないですか、実体化したんだし。触れ合って楽しかったわけだし。

でもやっぱりちょー気持ち悪い。気持ち悪いというか、自分と人が接触する瞬間のグジャって混ざる波動が我慢できない。

あ、これはあれだね。後ろ抱っこに無理がある。
振り返って自分の身体がいつ何に触れるのか、見ながら受け取ったら平気だった。味わってみよう、がきっちり意識できてないと、わたしの場合は、しんどいんだな。
そのあともすぐに身体から抜けていこうとする、すぐに自分と人を中和しようとする。中和そのものは別に悪くないけど、意識できてないからわけもわからず自動でやって消耗するんだなー。でもって気持ち悪いってすぐ思っちゃう。
問題は、違いではなくて、中和。
中和ではなくて、ただありのままに味わうというところに落ち着けたら、寛いだ。
無意識に中和に走らない。ここポイント。ある、とあるのシンプルな関わり。ここ最重要ポイント。

ようやく気持ちいいがでてきた。でもまだ人が人に見えない。物と人の波動が区別できない。

人が無条件の愛にいても、あれはなんだろう不思議だなあ、と思うばかり。
かなり長い時間眼を見ていて、ようやく、これって母親? って気が付いた。気が付いた途端、双方向からコードがグイって伸びて結びついた。
結びついたら、相手が人に見えてきた。自分が人に見えてきた。

後ろ抱っこしてくれる人がその人にとってものすごく大切なもののことを考えた時、はじめてこれは人だとわかった。

結論。

わたしはよーするに昔のカメラ並みに焼き付き速度が遅くて、人が同じエネルギーでじっとこっちを長時間眺めていないと、そこに母がいる、関係性があると認識できないわけですね。
だから影絵みたいにいるようないないようなよくわからないものとしか今まで認識できなかったんだ。でもそんなに暇な母親、普通はいないよ……。
「ウォーター」です。ピント速度が遅いのが最大の要因です。でもくっついた。ピントの合わせ方が初めてわかった。
次に何かがでたら、ものすごくゆっくりピントを合わせてみよう。

もうひとつ。人が本気のその人でその場にいない限り、物と人の区別がつかないらしい……。
母は、今ここスルーの神様級達人だったからなあ……。

さらにもうひとつ。
どんなに愛してくれていても、わたしは育ての親たちに本気のぶつかり合いをしたことないんだなあ……。
誰も存在するって実感できなかったんだもん。

いろいろ気づきもあったけど、とにかく身体があるって本当に面白いんだということが、よーやく体験できたよ♪
しかし、定着させるのはやっぱり結構大変。

足を感じて歩くと、一足ごとにぴょーんって飛び跳ねているのがよくわかる。・゚・(ノД‘)・゚・。
まあ、またぼちぼち行きます。
でも氷、溶けた。嬉しい。

コメント

  1. ナオ より:

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    依存の代償
    スキゾイドの怒り 酒
    オーラルのさびしさ タバコ

  2. kumi yamakawa より:

    SECRET: 1
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    なおちゃん、ブログ泣けたよ・・・

    私はまだまだブロック取れていないみたいです。

    なおちゃんみたいに、勇気をもって次に進めない

    薦めてもらった、美保子さんのSkype講座も
    紆余曲折あり、データでもらったのですが
    最後まで聴けない・・・

    眠ってしまう・・・

    睡眠不足じゃないのに・・・

    今の私は、セッションなんか意味ないと言いながら
    困っている人を見るとすぐ
    セッションを進めてしまうという
    分かりやすい矛盾状態をさまよい

    なんだか、ドンドン、ステイトは落ちるし・・・

    けど、中途半端な自己ワークをして
    その時をやり過ごしている感じ・・・
    それでもいいや、人生みんなそんな感じだろう
    なんて軽く過ごしているけれど
    このステイトが下がっていく感じは…

    ほんとによく分からん・・・