まもなく発刊される学研の『LIVE』。
子どもの図鑑といえば小学館の『NEO』と学研の『ニューワイド』という二強の世界に、講談社が『MOVE』で殴り込みをかけたのが、2011年でした。
売りは、記事の充実ではなくて、とっつきやすさ。NHKの動画が1時間ついている図鑑。
内容が薄いということで、最初各社とものんびり構えていましたが、あれよあれよとシェアを伸ばしていきます。やっぱり今はもう視覚情報優位の時代。出版社のPRにもありましたが、ここから興味を持ってもらおうという趣旨と、子どもたちの関心がマッチして、大人気。
そして3年たって、とうとう図鑑の老舗、学研が視覚化に参戦!『LIVE』創刊です。
こちらはBBCのDVD画像+スマホやタブレットで楽しめるAR画像や動画つき。
AR(仮想現実)ってなんやねん? どれほどの面白さ? ただ立体化されてもねえ・・・と思っていたのだけど、店頭で試してみて脱帽。
いやこれ、面白いわ。
恐竜の骨格見本が立体化して、スマホやタブレットを傾けると向きも方向も姿勢も変わる。医療や建築の世界では当たり前になっていたあらゆる角度からの検討が、図鑑でもできる。
恐竜を上から見たら? 後ろから見たら? 斜めから見たら? これって子どもだけじゃなく、絵を描く人にとっても、視覚化が苦手な人にとっても、ものすごいサービス。
ARAPPRIというARアプリのダウンロードが事前に必要だけど、パンフレットでも恐竜の骨格見本の3次元化、昆虫や動物の動画は試せるので挑戦してみては?
図鑑のおススメポイント
内容の充実&種類の豊富さ
小学館のNEO 基本網羅可能 NEODVD付きバージョンも4冊刊行開始
学研のニューワイド 基本網羅可能
視覚情報の充実
学研の『LIVE』 BBC映像 + AR ただしまだ3冊のみ
講談社の『MOVE』 NHK映像 11冊あり
小学館の『NEO』もドラえもん付きDVDをつけはじめました。
ご存知の方はご存じでしょうが、BBCいいですよ~。NHKもいっぱい参考にしているしね。
ただ、とっつきやすいのはNHKかも。番組慣れがありますから。
AR付きは『LIVE』だけ。
百科事典との連携
ポプラ社 『WANDA』 インターネットポプラディア1か月無料 そのあとも定価の2割くらいで利用可能(月額200~300円)
個人的には、すぐに全部揃えようと思ったら、やっぱり学研の『ニューワイド』か小学館の『NEO』。
じっくり何年かかけて揃えるなら、『LIVE』かなあ。
でも『LIVE』も記事的には前ほど充実してないので、『LIVE』+『ニューワイド』か『NEO』。もしくは大人の図鑑。あるいはネットで補完。
『MOVE』は導入や、一冊だけのプレゼントにいい感じ。ただそれなら、『LIVE』もばっちり。でも、この夏は3冊だけしか刊行がないので分野によっては『MOVE』かなあ。
『WANDA』は正直すすめませんが、ネットでポプラディア(小学生対象の百科事典)が利用可能(定価では月額800円)なので、そちらを重視するなら、コストパフォーマンスがいいです。
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