48.怒ろう


昨日ベジャール・バレエを観ようとして、見事に感情失禁に負け越しました。
ふっ。
いいんだ。ほてほていくから。時間はいっぱいあるし。

『怒ろう』パット・パルマー 径書房

怒るのは、いいことだ。

腹が立つ、頭にくる。むかつく。
いいかげんにしろ、ふざけるな。
許せない、顔も見たくない。

で、はじまる絵本。子供にも大人にも読んで欲しい本です。
というか、径(こみち)書房はルビをつけてくれないので、小さなお子さんにはつらいかも…

怒っている気持ちを押し殺したり、
かくしたりしていると、怒っている
気持ちが石のように固まってしまう
ことがある。そして、いつのまにか、
それが、あなたの人生をねじまげたり、
傷つけたりするようになる。
そのせいで、びょうきになってしまう
ことだってある。

…なっちゃった。

自分でも気がつかないうちに、怒りを
ためてしまう人がいる。

たとえば、子どものときに何度もひどい
体罰を受けた人。毎日のようにどなられ、
非難されつづけた人。…そしてあなたは、
気がつかないうちに、激しい怒りのつま
った大きな倉庫を心のなかに持つように
なる。

…母が死んで半年くらいは悲しみだと思っていたけれど、この感情失禁の嵐は怒りなんですよ。
怒り狂って憤怒の顔をしている、姿を見せない子供がいる。
対象は母でもあり、父でもあり、助けてくれなかった世界でもあり、もう大変。

あなたは長いあいだ、心のなかにすんで
いるその子の悲しみを無視してきた。
あなたを苦しめた誰かと同じ態度で、
あなたはその子を苦しめてきた。

「泣くな」
「怒るな」
「甘えるな」
「もっとがんばれ」
「わがままを言うな」

あなたはそう言ってその子を押さえつけ、
分別のある優秀で立派な大人になること
ばかり考えてきた。自分の中にいる
「子ども」のことを忘れていたんだ。

…ううう、痛いよぉ。
で、ラストはこう続きます。
途中いろいろあるけど、著作権がからむのでまるごと引用はしません。

あなたの怒りは、人を傷つけるために
あるのではなく、あなたを守るためにある。

そして覚えておいて。
あなたの怒りは、あなた自身を、
そして世界を、より良いものに
変える可能性を持っている。

本当に、感じなきゃ駄目だ。
何も感じないように、頑丈に封印したって、
ほころびてしまうのなら、
一度膿を吐き出して、
体を軽くして、
それからまた歩けばいい。

現在継続中なり…

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