20.自己回復力:夢のあわい

こんな夢を見た。
家の工事をしていたら、押し入れから地下につながる階段があって、家の下に大きな地下神殿がありました。

どうしてこんなものが!?

とびっくりして覗きこんだら、そこから真っ黒なサンタと真っ黒なお嬢が飛び出してきました。
真っ黒でも、我が家の子たちに間違いありません。
体色が変わっても、何にも違いはないのです。

お嬢は、秘密を抱えています。
私たちの知らないところで時々小さな男の子になります。
お嬢は自分がよその子だと知っています。
それを私たちに知られたくないと願っています。

ある日、私たちに敵対する勢力の指導者がやってきて、お嬢は自分の子だ、お前たちが自分の子だと思っているのは偽物だ、と憎々しげに言い放ちます。

お嬢は体を偽れなくなり、私たちの前で小さな男の子になります。

私はその子を抱き上げて、大丈夫だから、そのことは知っていたから、愛しているし、何も変わらないからと、ずっと囁き続けています。

何にも気にしなくていいんだよと、硬直した男の子に語りかけ、呪詛を聞かないでいいように耳を塞いでやります。

男の子は硬直したままです。
その硬直が溶けるまで、抱いてあやし続けるつもりです。

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