0歳児からの身体の記憶をリリースする⑤

チヨミトラウマヒーリングワークショップに参加しました。

トラウマヒーリングワークショップ
これは、そのワークショップの中で自分におきたことの記録⑤です。
0歳児からの身体の記憶をリリースする④ → こちら
0歳児からの身体の記憶をリリースする① → こちら


お父さん、わたしはわたしだ


「お父さんがわたしを傷つけた、と言ってください」

一瞬声が出なくなりました。
今まで一度も、お父さんが傷つけたとは感じていなかったことに気が付きました。
わたしは傷ついた。弱かったから。
わたしは傷ついた。相手が怪物だったから。

でも、この人はお父さんでした。
わたしは「お父さん」に傷つけられたのでした。

そこに大きな抵抗があるのを感じます。
身体だけではない、心の抵抗も残っていました。
「お父さん」がそれをしていた、と認めることが、小さなわたしには恐ろしすぎて、身体を感じることを止めたのでした。
そうして相手がだれか分からなくなり、つながることがどういうことか分からなくなり、人が近付いてくることも、自分が人に近づくことも怖くなったのでした。

ゆっくりと呼吸を深めて、抵抗を緩めていきます。
初めてのワークじゃなくて良かったな、とこれまで出会ってきた先生方に自然に感謝がわいてきます。

「お父さんが私を傷つけた」
目の前に感じる父親にそれを伝えます。
父親と感じる存在に伝えます。
エネルギーが流れ出しました。
そしてわたしは父親を愛していることも思い出しました。

たくさんのワークの中で、一人の人間として許し愛してきた存在と、身体を通してあらためてエネルギー的に繋がりました。
チヨミに今、どんな気持ちかと問われて、とても静かな気持ちだと答えました。
「足に血が通っています」

人とのつながりにどこか不確かなものを感じていたのは、わたしが関係性を受け取り拒否していたからでした。
ワークショップに参加した意図もここでひとつに繋がってきます。

「言ってみて。お父さん、わたしはわたしだ。腕と足を持っている。暖かい背骨と柔らかいお腹と声を持って話すことのできる身体がある」
関係性の中で宣言をしました。

「幾人かの前で同じことを言ってみて」
関係性を感じながら宣言を繰り返すと、どんどん身体が暖かくなります。相手との間にエネルギーが流れ出します。

赤ん坊だったので、母に対してこの人はわたしの母じゃない、と感じたのでした。人の心を持たない、と思ったのでした。
父の行動が辛かったので、この人は怪物だと感じたのでした。
身体から自分を切り離すことで、わたしは生き延びようとし、繋がりを感じることを止めたのでした。
拒絶することで、とても不確かな世界に生きてきたのでした。
切り離した身体を自分の意志で取り戻します。

「わたしはわたしだ。腕と足を持っている。暖かい背骨と柔らかいお腹と声を持って話すことのできる身体がある」
わたしの声を受け取ってくれる人がいます。感じてくれる人がいます。自分との繋がりがもっと深くなります。
ある人と触れると、ものすごく暖かいエネルギーが回り始めました。
「わたし、身体があるわ」
「うん、触れているところがむちゃくちゃ暖かいよ」
二人で笑いました。

スキゾイド星人、ちょっとは人間になったんじゃない?
もちろん、旅はまだまだ続きます。
一生続くのだと、今のわたしは知っています。
でもそれはもう苦痛ではなくて、とても面白い探求。

トラウマヒーリングワークショップ、最高でした。
機会がありましたら、是非どうぞ~。


☆おまけ☆

たくさんの先生方のおかげでここまで来れました。
魂の再生に尽力してくださった方々に感謝をこめて。

2006年 PTSDだった頃 助けてくれたカウンセラー 大嶋信頼先生
「20.FAP 史上最大の作戦」 → こちら

2007年 鬱だった頃 人に触れることに扉を開いたセラピスト 手塚郁恵さん
「24.生まれなおし」 → こちら

2010年 関係性の中に私を入れてくれたセラピスト 岡部明美さん
「家族と言う混沌」 →  こちら

2014年 地上に身体を降ろしてくれたヒーラー 山本美穂子さん
「身体をつくる」 →  こちら

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