0歳児からの身体の記憶をリリースする③

チヨミトラウマヒーリングワークショップに参加しました。

トラウマヒーリングワークショップ
これは、そのワークショップの中で自分におきたことの記録③です。
0歳児からの身体の記憶をリリースする② → こちら
0歳児からの身体の記憶をリリースする① → こちら


帰りたい。あっちに行け。


蒲団の上で暴れているうちに言葉がこみ上げてきました。
「帰りたい」
誰にもわかってもらえず、言葉もなく、自分でも感じることもできなかった感覚がようやく言葉を持ちました。

「帰りたい」

「どこへ?」
「育ての親の家。ここはわたしの家じゃない」
「どういうこと?」
チヨミが初めてシチュエーションについて尋ねてきました。

生まれた時から育ての親の家と実家を行き来していること、愛着を感じた相手は雇われた人だったこと、眠ってから帰る実家が危険な場所だったこと、母が忙しく子どもを見る余裕がなかったこと、母自身が繋がり方をしらない人だったこと、父親がアルコール依存だったことなどを伝えます。

「あなたの家に帰りたいのね」
身体が身をよじってそこから逃げようとする。でも下半身はまったく動かない。
・・・ああ、こんなにもわたしは育ての親の家にいたかったんだな、と冷静に見守るわたしもいます。
身体に残った衝動をただただ流してあげます。

左足が動き始めました。
左足はしきりに向こうに押しやろうと動きます。

何を?
母を。

あっちに行け。あっちに行け。お前じゃない。

・・・赤ん坊って身勝手だなあ。
でも7か月までの愛着形成期にわたしは他人に懐いてしまったんだもん。そうなるよねえ。
母親に愛されていない、という誤解の中で心を病んだ時もあるけれど、最初に拒絶しているのが自分だということも身体が教えてくれます。
そしていいも悪いもない、この衝動を身体から抜いていく。

ここにも波があり、盛り上がっては鎮まっていく。毎日、毎日日々の中で、身体を硬直させて溜め込んだ記憶が流れていく。

途中で鳩尾に不快感が出てきました。
「今何がおきていますか?」
「お腹が固くもやもやします」
「身体が動きたいように動いてみて」

今度は腰がうねり出します。
上下にのたうつ。休憩し、またのたうつ。
波が抜けた後、チヨミが尋ねます。
「今何がおきていますか?」

「背骨が暖かいです。お腹が緩んでいます。でも右足は動かない」
そう言った途端に、父の記憶がふっとあふれてきました。
続きます。

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