結果を求めると、幸せは遠ざかる

結果とエッセンス

結果を求める人生は、例えば車を洗車してきれいになったと喜んだ翌日に雨が降ってがっかり、を繰り返すようなもの。きれいになった、汚れた、またきれいになった、また汚れた・・・と結果だけをエンドレスで繰り返します。

仕事で他者の期待に応えると、要求される山はどんどん高くなり、達成感や挫折感は高まるのですが、期日がくるとリセットされます。
また0からのやり直しです。
わたしも以前会社員として請負仕事をたくさんしていた頃がありました。
最初の内はノルマや厳しい条件をクリアすることが嬉しかったのですが、その内どれだけやり遂げてもまたやり直しなんだ、と気付くとモチベーションが消えました。

いくらクリアしてもゲームはゲーム。わたしの手に入れたい星、人生の幸福や喜びとは関係がないと気付いたからです。

一方、この人生で本当に叶えたいもの、やりたいことに向かう時、やはり山谷はあるのですが、結果に一喜一憂しなくなります。
その過程の一瞬一瞬が喜びとなり、悲しみとなって、道のりの味わいを深めていることに気付くからです。
洗車しながら、きれいになっていくことを楽しみ、汚れに好奇心を抱く。どんな風に美しくなり、どんな風に桜や虫や、鳥のフンが落ちてくる、そのバリエーションを味わい尽くす。
人生万事塞翁が馬。人為的な期限や結果よりも、星に向かって歩み続けることが楽しくなっていったとき、もう±(プラスマイナス)という発想がなくなっていることに気付きます。

遠くに星を見ながら、魂はその上に。

「わしにとっては心のある道を旅することだけしかない、どんな道にせよ心のある道をだ。そこをわしは旅する、そしてその端までたどりつくのが唯一価値あることなのだ。」  『呪術師と私』カスタネダ著より

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