43.セーフティゾーン 0:夢十夜18

今日の悪夢は、三方向から押し寄せる、性、信条、感情に押しつぶされる夢でした。

セーフティゾーンってありますよね。
これ以上近寄られたら不快ですって枠。

私はありませんでした。
安全地帯自体、全くありませんでした。
結果として、セーフティゾーンなしで生存する方法を身に付けました。

フィクションと現実の区別がつきません。
パレスチナもアフガンもチチェンもチベットも苗族も在日も…目に入ったものはすべて、私の苦痛です。

自分の家と他人の家の区別がつきません。
これはいまだに、鍵をかけることができないという習癖として残ってます。自分の車とか、鍵をかけたことがありません。
盗まれるものは何もないと思っています。

丁寧に言うと盗まれるような大事なものは何一つ持っていないということです。

大人になって身につけたセーフティゾーンは社会的規範という観念なので、個人としてのセーフティゾーンはいまだに0。

修道女になっていれば良かったのかも。
独身で。

でも、今逆の方向へ進んでいます。
ひとつひとつ何が不快か確認しながら。

とりあえず、小学生でもセクハラは不快だし恐怖だったと判りました。
私が社会的弱者で、誰にも助けを求められないことを彼は知っていただろう。自分が病弱で大切に扱われる立場にあることを知っていただろう。

今の子どもがどうとか言うけど、昔の子どもだって色々していたんですよ。

記憶は三次元です。
彼の得意そうな顔を見ながら、同時に彼の後ろから、白いレースのワンピースで呆然と無表情で立ちすくむ自分を見ている。
真っ黒に日焼けしているから、夏ですね。小学生です。

以来人に触られるのが嫌いになりました。
スカートをはかなくなりました。

当時は、記憶がうまく処理できなかったので、私には身を守る権利もないのだと理解しました。

以後山盛りセクハラに遭いながら、とくに何も感じないできました。

違う!

あれは不快なことだったんだ。私は悲鳴をあげても良かったし、
なにか訴えても良かった。訴える相手がいなかったからと言って、加害者が正しいわけじゃない。

ひとつひとつ石を置いていって、ストーンサークルを作るように、私のセーフティゾーンを作っています。今やっと。
はじめたばかり…

コメント